北海道で民芸家具を作る工人ひとりひとりが大切にしているのは、木をいつくしむように作ること。主な材料は、北海道の原野で厳しい風雪に耐えて育った樹齢100年以上の樺材。引き締まった緻密な樹質と美しい木目をもつムク板に、木を知り尽くした熟練工が手間と時間を惜しむことなく、取り組んでいます。
北海道民芸家具の歴史
北海道民芸家具の発祥は、昭和初期から戦後にかけて柳宗悦を中心におこった民芸運動からなります。この運動を支援してきたのは、 かの有名な倉敷の大原美術館(日本初の近代西洋絵画美術館) を建てた大原孫三郎とその息子總一郎ですが、民芸運動の一環として「用の美」を持つ家具作りを目指しました。それが現在の北海道民芸家具へと受け継がれているのです。